「フックは 作る人の個性が一番良く表現されてしまう物」
こんなことを エキスパートの方から聞いたことがあった。
車で言えば
フックはタイヤ。
唯一 魚と触れある部分で
フックがルアーやタックル、釣り方にあっていないと意味を成さない。
タイヤも唯一 路面と触れ合う部分
F1カーに一般車のラジアルタイヤを履かせても
ポテンシャルが低くてサーキットを飛ばすことが出来ない。
逆に一般車に スリックタイヤを履かせて街中を走るのは危険だ。
シャーシ、エンジン、タイヤ、ドライバーの技術がマッチしてこそ
初めてトータルの性能が引き出される。
今回作るフックは ファーストテーパーのロッドで
PEラインを前提に考え 合わせも積極的に掛けに行くスタイルに
合ったフックを目指している。
この釣りでは相当 フックに負担がかかり
通常の細軸や中軸では延びるのが早く
バレの原因になることがある。
しかし 太軸では刺さりが悪くなってしまう。
この問題で ず~~~と悩んできた私は
色々なフックを試した結果 ケースバイケースで
いくつものフックを細かく使いわけてきた。
できれば1種類で サイズ変更だけで対応できる
フックがあれば理想だな!といつも思っていた。
こんな思いが通じたのか
自分のオリジナルフックが作れることになったのは
本当に嬉しく ありがたいことだ。
先日 メーカーの方にお会いして
何時間も 自分が描いている理想のフックの
性質や形状を思う存分 ぶつけさせていただいた。
要求は 既存ではあり得ない 良いとこどりの贅沢な内容!?
掛かりは抜群、バレない、数釣りや大物にも耐えうる高耐久性。
それでいて できるだけ細くなどなど・・・・・。
欲張りな 私の要求はその後も果てしなく続く・・・・・・・・・・(笑
刺さる、バレない、高耐久性は どのジャンルのフックにも共通する理想だ。
でも現実 この要求を満たした完璧なフックなど 存在しないはず・・・・・・
だから 皆んな自分の釣りのスタイルに合ったフックを探しているのだ。
しかし 作る前から妥協は一切できない!
ありったけの思いをぶつけて
できること できないこと
今は出来ないが 挑戦する価値があり
開発を約束していただけるものを
明確にしてもらった。
製作するに当たって 参考にしたい トラウト用のフックは種類が少ないので
他にも 広いジャンルから 渓流や鮎、ソルト全般、Bバス、太刀魚等 様々な方面からも
斬新な技術を取り入れ 今までにないフックを作ろうと大胆かつ慎重に取り組んでいる。
(今まで使わなかった 標準装備のフックが数千本・・・・もったいない!)
そして 今朝 プロト(試作)の第1弾が届いた。
これは既存のフックを手作業で直していただいた
基本中の基本 第一弾のプロトモデルだ。
あくまで形だけを見るもので 実釣はできないモデル。
実釣出来るモデルは今月末に60パターン届き
順次 テストしていく予定だ。
(完成までモザイクで ゴメンナサイ)
これから先 完成まで気が遠くなる話がだが 作ると決めた以上
『究極の1本』を作りたいと思っている。
今後はブログで
進行状況を 出来るだけ詳しく報告するのでお楽しみに!!!!!
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